泗川市より文章の全文公開と三次市への抗議文・新聞報道・新聞報道

抗 議 文
  2005年6月20日
三次市長 
吉岡広小路様
三次市十日市東5-5-8
塚本勝彦

 この度、「姉妹都市韓国・泗川市が三次市招待を中止とした旨の文章」の三次市の非
公開決定(4月26日)に対して、私の「不服の申し立て」が認められたことは、まことに当
然のことと思っています。
 
 さっそく泗川市よりの文章を全訳いたしますと、その内容に大変驚き、ここに抗議の文
章を送り、回答を求めます。

@ 常日頃、三次市は「公明正大な市政」を掲げているにもかかわらず、この度の泗川市か 
  らの文章を、「市と国等との協力関係又は信頼関係が著しく損なわれると認められるため」
  という理由で、「行政文書非公開」としました。しかし泗川市からの文章は、交流中断にたい
  する泗川市民の苦渋の思いを率直に述べられたものであり、とうてい三次市のいうような内
  容ではありません。これは三次市行政の市民に対する情報隠蔽・操 作であると考えます。
  なぜこの文章を三次市は、「市と国等との協力関係又は信頼関係が著しく損なわれると認
  められるため」と判断したのか理由を明らかにすべきです。
 
A 三次市からは、当初「全文非公開」の変わりに、「泗川市長からの文章の要約」が私に手
  渡されました。(4月26日)しかしこの度あきらかになった泗川市長からの文章を読むと、三
  次市の「要約した」という文章は、泗川市長からの文章の一部をを訳したに すぎず、決して
  「要約」ではありません。
 これは市民に対する情報操作とかんがえられます。

B 三次市のいう「要約」から外された文章を読めば、次の箇所が丸ごと外されています。
  「このような状況は、韓日両国がこの間、培ってきた互いの信頼に、ややもすると傷を残し
  はしまいかと憂慮され、これを見守る12万人泗川市民と私は、今回の島根県の「竹島の日」
  条例の制定や歴史教科書検定の問題による両国間の関係の悪化に、残念な気持ちを禁じ
  碍ません。
  市長もよくご承知の通り、今回の鳥根県議会による「竹島の日」条例の制定と、歴史教科
  書の歪曲は韓国の全国民に大きな衝撃を与えています。
  領土や歴史などといった重要な事案は、外交を通じて互いの中央政府間で決定し解決す
  べき事柄であるにもかかわらず、島根県議会と日本の−部団体の一方的な主張は、誠に遺
  憾であります。
  今日、地球村として一つとなり、共に繁栄し、希望にあふれた未来と、平和な人類の歴史を
  築いていくためには、日本政府と国民が、周辺国家と善隣友好関係を維持し、世界の平和
  と繁栄に貫献すべきではないかと考えます。」(訳の責任「平和を考える市民の会)
 
  この箇所は、友好関係の維持について、「竹島の日」条例の制定と「歴史検定教科書 」の
  歪曲(下線−塚本)が大きな障害となっているということを示すものです。
  この箇所を丸ごと、「要約」から削除するということは、この文章を市民から隠そうとするも
  ので、まさに情報操作であり、強く抗議いたします。

  @〜Bの点について6月24日までに回答されることを求めます。
  ※資料として、「泗川市からの文章全文訳−責任塚本」と三次市が出した「泗川市か らの
  文章の要約」をつけます。
  ※別紙 資料下線の部分が「歴史教科書の歪曲」です。
以  上



  中国新聞05.6.21 30面



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