この度、宗報に現行宗制の改正についての「ご報告」(提案の間違いか)が掲載され、また組
長からも意見があれば提出するようにとの達しがありました。現行宗制については、基幹運動 推進の過程で問題が指摘されてきたところであり、改正を決断されたことには敬意を表しま す。
しかし、今回の改正作業には基本的に欠落していることがあります。以下に記しますが、そ
れは、改正の中身以前の問題です。今回の案を一度撤回し、再度改正作業を進められますよ う要望します。
@ 宗制改正の理念が明確にされていないこと、及び、理念についての教団としての論
義がなされていないこと。
この報告の中に改正の基本理念が示されていません。現行の宗制のどこが、どのように
問題であり、どのようなものとしたいと考えて改正作業を進めるということは、宗制改正の基本 であり、その論議、意見集約の基礎となることです。当然、総局として調査会には提示されてい ることでしょうから(もし、そうでなければ、総局・調査会の責任が問われます)、まず明らかに し、理念についての論義、意見集約から改正作業をはじめることが肝要です。
A 宗制改正についての意見集約の時間が不充分であること、及び、その時期が年末
の一月足らずであり不適切であること。
改正案について、宗報掲載から一月足らずで意見を出すようにとの拙速さにたいし、体裁を
整えるだけのこととの疑念を持ちます。12月という多用な時期に、宗制変更という重大な事柄 を、どのようにして組・教区・各機関で意見集約をせよというのでしょうか。時間的、時期的に不 可能です。それとも、そんなに重要な問題ではないと思われているのでしょうか。教団は何人も 私する事は許されないものです。
2004(平成16)年12月20日
福岡教区柳川組 長善寺 吉弘了暁
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