04.1.18 教育懇談会における市長の問題発言

1月18日 市長・教育長 市政懇談会

(小武)
 河内小学校の保護者の小武といいます。三次中学校に子どもがいます。あまり言葉をかざら
ずにお話させていただきたいと思います。私は市長さんが、市民の声を聞かせてくださいという
キャッチフレーズを掲げておられますので、総務課などを通しながらいろんな要望を申しあげま
した。教育の問題も他の問題も。ところが一度も市長さん、私はお会いいただく時間をとってい
ただけませんでした。はっきりこう申されました。小武さん市長に反対する人に市長はあいませ
んよ。そのおっしゃった名前まで言えば大変かと思いますが、申してもいいんですけれども、こ
れは私は市民ではないのかなぁーと、こう思いました。市民の声を聞かせて下さい。先ほどあ
る先生はこういう機会はすばらしいとおつしゃいましたが、こういう機会でないと言う機会がない
という非常に寂しい思いをしております。ということを最初に申さしていただきます。
 ということは、ある意味で、こちらの声が届かない状況が、今の教育だけではなくて、非常に
ある。
 さきほど学校再配置の問題が、強く要望しますということが出ていました。私も地元でPTAの
副会長をしています。会長が今全校Pの委員長をしています。「これどうやつてきまったん」と、
「私一回目の時いなかった。次の時にはきまっておりてきとった。何にもいうようなじょうきょうじ
ゃなかったという意味のことを私に教えてくれました。再配置強く要望しますと、相当検討され
たんだろうと。私もこのことは、河内小学校というのは39人ですから、人ごとでない話しですか
ら、非常に危機感をもつております。ある意味では、上から、どこできまったのかは知りませ
ん。だけとそれが決定事項として降りてくるという形で保護者や子どもたちにかかわる、もっと
言えば先生にかかわることが決まってくる。そういう風にしか思われません。
 先ほど学力テストのことがありました。私は署名をまとめて提出した代表です。学力テストの
公開を憂う親の会の代表で署名を出しました。どこで学力テストを公表することを決められた
んですか、私たちに相談がなかったでしょ、ありませんでしたとこうおっしゃいました。全部上か
んきまったことが降りてくる。一応教育長さんはお会いいただきました。市長さんはお会いいた
だけませんでした。確かに相談いたしませんでしたと事実をおっしゃいました。ただ、要望は要
望として、学力テストは全校それぞれ公表されました。
で、その後の話しです。こういう反対しているものは、私の地元の河内公民館で、先生ばっかり
ですよと。こうおっしゃったのは市長さんでした。何でそんなことがわかるんですか。署名用紙
には職業欄はありませんよ。みりゃあわかりますよとその場はのがれられました。私その後何
回も抗議文を出しましたが、その場で答えたとうりですと、なしのつぶてです。反対する者は抗
議文を出してもあって下さいといっても、お会いされないんだな。
と私は思わざるをえませんでした。今教育長さんとは、その間のやりとりを継続中ですから、そ
の間のことはおいときます。これからまだ報告をさしていただくことはあるでしょう。
 ただもう一つ、先ほど先生が二割から三割鬱状態だとおっしゃいました。私はハッキリ言って
責任は市政にあると思います。あのー、私は今もここでテープをとらせていただいています。こ
れは初めて申しますけども、河内でシルバー大学というのがあります。市長さんおいでていた
だいてお話しをしていただくということで、私の母が参加させていただきました。で、市長さんの
話しだから、どういうことをこれからの三次市としてお話いただけるのかなと、母にたのんでテ
ープをとらせていただきました。無断でとったということは申し訳ありませんけれどもテープはと
らせていただきました。その時に市長さんどうおっしゃったか。そりゃあ、組合活動をしているよ
うなものは、ちいと勉強してもらわにゃあ、外へ出てもらわにゃあいけませんよ。私の母は怒っ
てかえりましたよ。学校の先生ズーと三十何年間先生やって、組合やってきた人間ですから、
それを平気で、そのことを頭ごなしにそんなことをおっしゃる。これきいてごらんと私に出しまし
たよ。何だったらテープおこしもテープもダビングをして市の方へ出さしていただても。また要望
書をだそうと思いましたけれども、同じことを繰り返してまたこちらの労力を使うだけになるかな
と思って、こういう機会もいずれあるだろうと思って、この場で申さしていただきました。
要するに智・徳・体とおっしゃった。智は学力ということでおっしゃいますが、学力だけじゃあな
いです、やっぱりやる気もちですよ。今申しているのは徳です、道徳。人を上から押さえつける
ようなやり方でやって人間が育つと思いますか。こりゃあもう私が、市長さん申し訳ないです
が、お年が私より一つおわかいですから、申さしていただきますけれども、育ちませんよそりゃ
あ。お前いうことをきかにゃあこれだけの罰をうけるよ、わかつとるんか。あっちこっちでいいふ
らして、そして先生を押さえつけといて、それで子どもたちが元気になると思われますか。先生
が活き活きして初めて子どもたちが元気になるんじゃないですか。私はそれはやっぱりやっち
ゃいけないことだ。いくら市長さんが、また教育長さんがそういう御信念があったとしても、民主
主義ですから。民主主義というのは反対の意見もキチッと聞くというのが、政治の世界を長い
こと歩んでおられる市長さんに、私のようなもの素人が、だけど素人だからわかることがある。
言葉の通じる世界。ここでしか言えない。上からわしゃあ専門家だからわしの言うことを聞け
と。とおっしゃって降ろされていく状況というのは、素人にとってものすごくはがゆいもんですよ。
私の知らん顔でいけるところならいいけれど、小学校にも中学校にも3人いる子どもが。学校
のことだけいっても。他人の子どものそうした未来を将来を、市長さんや教育長さんはそれこ
そ背負っていただいているんだから。一人ひとり子どもに対して、もう少しやさしい。徳というの
はやさしさだと思います。やさしさをもって接してほしい。その意味では、民主的なあり方になお
してほしい。独裁的なファシズムのようなそういう上から。手続きは、手続き論では市長さんは
問題ないのかもしれません。ここできめたよ。ここできめたよと。だけどそれは、人の心を掴ん
だ手続きではない。法律の世界です。みんなこれでやろうなー、やっぱりこれでないと行きよう
がなよなーとみんなが納得するような、そういう時間をかけてでも手続きをとって。ね、お若い
から、急がれるのかもしれませんけれども、やっぱり時間をとって、上から押さえつけるような
やり方でなくて、私は三次の教育というのは、親が大切、確かにそうですよ。でも三次市の親
は、市長さんじゃないですか。親の姿が子どもに反映するならば、市長さんのやさしさが子ども
に反映するんです。
 学力の前に、手続きの前に、やさしさを発揮してほしい。これだけを私は今日言いにきまし
た。やさしさのない三次市は、いかに大きな建物をつくったって、人の心はつぶされていきます
よ。少し怒りの思いを持ちながら、願いをもって言っているつもりです。
言葉が通じてほしい。人間の言葉が通じるそういう市になってほしい。そのことを思いをもって
今日きましたので、時間をいただきましたけれども、発言をさせていただきました。

(市長)
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・組合の話しもそうです。テープをとられたり活字にしていただいてもいい
し、オープンにしていただいてもいし、私は何の問題もありません。みなさんにドンドン言ってい
ただけたらいいと思います。組合の先生の話しもそうです。組合中心で考えていただいてき
た、組合=同和教育になつてましたから、これをやめて生徒にキチンとかかわった教育をしよ
うというところがありますから、そういう先生は三次では必要ないとハッキリいいます。子どもた
ちにきちんとかかわるという所からスタートしなきゃあダメだというのが改革の第一歩ですか
。ただ、組合だけにかかわつたり、今までの同和教育中心の教育を学校の中でやろうという
先生は、三次の中ではいらない、必要ない、今日この場でハッキリいわせていただきます。そ
れがペースですから、テープをとられるなりどうにい言われてもいいですけれど、出されてもけ
っこうです。そこが、問題の基本が違いますから、ペースのところが違いますから、それにかか
わってきた行政の方も変えて、本当に子どもたちにかかわってやる気のある先生が、しっかり
教えて学力をつけて、伸び伸びと子どもたちが個性が発揮できる教育をやろうというのがベー
スでありますから、その点で意見の違いがあるといわれればそうかもしれませんが、基本的な
部分がまったく違うということで、意見をきかんわけではありませんけれど、そこをなおさなきゃ
あ三次の教育改革はできんということがスタートしてますから、そこを直せといわれたら、私は
絶対無理だということで、基本を変えるわけにはいかんということで、話しをしておきたいと思い
ます。

※市長の発言は、教育行政の独立性をまったく無視し、侵したものと言わざるを得ない。強く 
  抗議する。 

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