「声を上げる軍人家族の会」のクレッグホーンさん講演会
有事立法はイケン(違憲)!広島県市民連絡会は、22日、アメリカの 「声を上げる軍人家族の
会」のクレッグホーンさんをアステールプラザに 御迎えして、交流を行ないました。
クレッグホーンさんは、義理の息子さんが、バグダッドに駐留されています。
さて、その彼は「イラクの民衆のためになにかしたいのなら、アメリカの計画に 取り込まれな
い様、細心の注意を」と呼びかけます。
「イラクへの日本軍派遣は、イラクの民衆を助けるどころか アメリカ帝国(主義)の建設を助け
る事にほかならない」と警告します。
そして、「わかものは、民衆のためにイラクへ行ったはずなのに、 イラクの民衆に危害を与え
る事になっている」と嘆きます。
「若者や、息子たちは、右翼のイデオロギーを実行することを強いられている。彼らは軍隊で
は声を上げる事は出来ないから、私がするしかない」 と通説に訴えます。
「間違った事をするのに正しい方法などない」「アメリカがスーパーパワー として民主主義を押
し付けようとする傲慢さ、これが間違いだ。」
「民主主義の促進の錦の御旗のもとに実は、権力や資源、利権を 奪おうとする事に荷担させ
られるのだ」と強く警告します。
「声を上げる軍人家族の会」として、イラク戦争に反対し、 「テロリズムに動機を与えてしま
う。」と警告してきたが、 ブッシュ政権の誰も耳を傾けなかったと無念さをにじませます。
「占領軍はイラクを平和に導けない、日本軍が行けば、米兵と おなじ標的になってしまう。そし
て、自衛のためにイラクの人々を 殺す事になってしまう」といいます。
また、日本に来た印象として「DUについて敏感な事」に感心したといいます。
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その後、長い時間を取って質疑応答や感想交流が行なわれました。
アメリカの国内世論については、
「戦争支持の世論は、嘘に基づいて創られていたが最近は、泥沼状態で、 失業者も300万人
も増え、軍需産業以外奮わない。減税も億万長者のみ。
ブッシュの支持率は低迷している。」ということです。
また、家族会は、同言うふうに結成されたか、との問いに対しては、最初、二人からEメール
で連絡していたそうです。
(労働組合幹部で民主党員、息子が派遣されていた。)
そして、裁判闘争では、三人の兵士が、記者会見に臨み、運動を盛り上げたそうです。
また、アメリカは自分がやられた事は「恐怖を呼び覚ますために」
テロとよび、自分がニカラグアやチリでやったことは「政策」と呼んで来た、 とし、身勝手さを批
判しました。
また、当会共同代表の森滝からは、
戦後のイラクへ調査に行った際の体験の紹介があり、 「DUへの取り組みがポイントになるの
ではないか、 ヒロシマは放射能の被害を受けている。
この問題でももっともっと連帯して欲しい」 との提起がありました。
クレグホーンさんからも、
湾岸戦争について、多くのデータを公開している湾岸戦争リソースセンターが あるとのこと。
また、「自衛隊員の声を大変だとは思うが、引き出す様にして欲しい」 とのお願いもありまし
た。
そのためにも
「はっきりしたメッセージを出して欲しい。私は軍隊は支持するが、その政策は 支持しないと
のスタンスだ」とのことでした。
最後に当会共同代表の湯浅から、
「ピースリンクでの抗議行動で、昔は隊員からの野次もあったが今はほとんどない。
むしろ、我らの話しにうなずいて、涙ぐんでいる人もいる。」
とし、イラク戦争の責任追求や、総選挙を前にした派兵反対、そして、自衛隊員への働きか
け、被爆60周年でもあり、NPT再検討会議の年でもある
2005年へ向けての核廃絶への取り組みに気合を入れようと、檄がありました。
(文責 佐藤周一)
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