申し入れ  6月16日
申し入れ  6月16日
申し入れ
                       2003年6月19日
三次市教育委員会様
                     三次中学校保護者
                                             河内小学校保護者
  小 武 正 教

                  学校別の学力テスト平均点 非公開へ

  私は中学校3年、小学校5年、2年の子どもを持つ保護者です。この度新聞などで学校の学
力テストの平均点の公開を知り大変驚いています。
  子どもの学力の向上は親の希望ではありますが、点数を公に公表して競わせるかの如きや
り方は決して望むものではありません。まるで模擬テストを廊下に張り出して、子どもたちがそ
れでやる気を起こすと考えるかのような安易なやり方です。子どもたちをさらし者にされるよう
で親としては堪えられません。

  教育委員会においては、「いじめ・構内暴力・不登校・学級崩壊・学力低下」などをめぐる原因
をどう考えておられるのでしょうか。
 国連子どもの委員会は「日本の子どもたちに、競争の激しい教育制度により、身体的・精神
的発達障害が起こり、不登校などが起こっている」と指摘しています。
 もし自分の子どもがその一人であるとするならば、どんな親でも、競争を加熱させるやり方に
は反対すると私は思います。三次市教育委員会の皆さまには、一人の子どもも落ちこぼれる
ことのない教育の環境をまず作ることに全力をあげていただきたいと思います。

 それでも、私のような保護者の声を無視して、「学力テストの平均点の公開」を行われるよう
でありますなら、「学力テスト」への子どの参加の拒否をも考慮せざるを得ないと考えていま
す。
 鞭で叩くような教育のやり方ではなく一人ひとりの子どもを大切に、、愛情を持って子どもを
見守って頂きたいと強く申し入れをします。

※なお「国連子どもの委員会」の資料を添付しておきます。


(藤川教育長への「申し入れ」 対談の概略)

 6月19日、12:00から約1時間、私・小武と竹原市会議員とで三次市役所の藤川教育長をた
ずね、「学校別学力テスト平均点 非公開」の申し入れを行った。(「申し入れ」上記)

  私の申し入れに対し、私と藤川教育長のやりとりの概略を記します。

(小武)「学力テストの点数は、本来は児童に属するものなのか、学校に属するものな です
か」   
 (藤川)「それは児童のものだ」

(小武)「なぜ保護者に何の相談もなく、学力テストの学校の平均点を公表することが考えられ
     ているのですか。親や地域と共に子どもを育てていこうといわれるやり方とは矛盾する
     のではないですか」
(藤川)「家庭の教育は親、学校の教育は学校が委託をうけて責任をおっている」

(小武)「学力テストに反対しているわけではありません。なぜ、その平均点を、市の広報やま 
     たはホームページというような場で公開する必要があるのですか。公開することでどの
     ようなメリットがあるのですか。デメリットもあるのではないですか。」
(藤川)「全国平均より、三次市の学力が低いことを知ってもらう。また物事にはメリットだけで 
     はなく必ずデメリットはある」
(小武)「でも教育の場で、デメリットが、競争に拍車をかけ、子どもたちにさらに抑圧状況を生
     み出すことが予想されるのに、ものごとにはデメリットもあるといって実施を決してすべ
     きではないのではないですか」

(小武)「教育長のいわれるメリットとは何ですか」
(藤川)「それはいろいろある」

(小武)「一学年が5人以下なら発表しない、それ以上なら発表するということらしいですが、私
     の子どもが通っている小学校は小規模校で、長女は6人最低の公表の数にあたり、な
     ぜこういう平均点になるのか回りの者にはおおよそ解ります。それが、市広報などに 
     公開されることになるのですよ」
(藤川)「それはわかるでしょうね」

(小武)「なぜ、個人の力を伸ばすという目的が、平均点の学校平均点の公表という方法になる
     のですか」
※この点は何度も聞いたが、正面からお答え頂くということにはならず、三次の平均点が広島
県 の中で低いということを繰り返されたことだけが私の印象として残っています。
 「競争を煽ることは国連子ども委員会から、子どもの問題を引き起こしていると指摘さ  れて
いる」 ことを「申し入れ」に書きましたので、それで答えにくかったのか とは、私の想像です。
 子どもの通う、三次中学校と河内小学校の校長先生に、教育長へ申し入れをしたこと、学校
での状況、PTAで協議題として取り上げてほしいこと等を報告とお願いをいたしました。




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