平和を考える市民の会 −市民のつどい−
と き 2003年9月8日(月) 18:30〜20:30
ところ (旧)三次市平和人権センター
内 容 1.講 演 森滝春子さん
イラクの戦争被害・劣化ウラン弾ヒロシマ調査団
「『自衛隊』をイラクへ派兵させないために」
2.イラク難民支援活動について
3.地元からの意見交換
協力券 500円(高校生以下無料)
主 催 平和を考える市民の会
「イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法」(以
下「イラク特措法」)が7月26日、与党の強行採決で可決されました。米・英軍への襲撃が今も イラク全土で続く占領政策の支援が派遣の目的でした。
小泉首相自ら自衛隊の任務について、「殺されることがあるかもしれないし、殺すかもしれな
い」と国会答弁で答えています。
このまま自衛隊をイラクに派兵したら、日本は戦闘行為による被害者・戦死者を直接生み出
すという新たな局面に突入します。
大切なのは米国政府にどう気に入られるかではなく、何をすればイラクの人々に役立つのかで
あるはずです。
イラク戦争の正当性としてアメリカ・イギリスは、「イラクの大量破壊兵器の存在」を掲げてい
ました。そしてその米・英の主張を日本政府はいち早く支持し、大量破壊兵器が見つからない ことについても、「あると思っている」(小泉首相)で押し通し、イラク特措法を成立させました。 今では、その「イラクの大量破壊兵器の脅威」が、「米・英が戦争をはじめるための情報操作で あったのではないか」という疑惑がだんだんと明らかになっています。作られた「疑惑」を理由 に、3月20日にイラク戦争は開始され、イラク市民だけでも7000人を超す人たちが殺され、今も その状況は続いています。「大量破壊兵器の疑惑」を作りあげた米・英軍が、さまざまな大量 破壊兵器でイラク国民を殺りくしていくという欺瞞がまかり通っています。戦争の口実に困った 米・英軍は「イラクの自由・民主化」を掲げましたが、ハッキリといって取って付けた口実にすぎ ないことは明白です。戦争の本当の目的は、「石油利権を獲得し、アメリカの所有する大量破 壊兵器を消費するための戦争」であり、「アメリカの世界支配のため」だということが明らかにな ってきました。
この度のイラク戦争においても劣化ウラン弾が使用されたことが、中国新聞で報道された。
また広島から「イラクの戦争被害・劣化ウラン弾ヒロシマ調査団」として森滝春子さん等が6月 末にイラクを訪れ、だんだんとその実態がこれから明らかになっていくと思われます。先の湾 岸戦争の後、数年して特に子どもやお年寄りに白血病や癌患者が多数発生し、多くの死者を 生みだしてきたことを考えると、この度のイラク戦争で使われた劣化ウラン弾の影響が大変な 状況を生み出すことが予想されます。
かつて日本はイラクの民衆からは友好国でしたが、今はイラク戦争における加害国であり、
さらに自衛隊をイラクに派遣するなら占領軍としてイラク民衆に銃を向けることになります。
日本政府は6月の「有事法制」の成立、そして7月の「イラク特措法」の成立に勢いを得て、海
外に自衛隊を派兵する恒久的な法律をつくるという声まであがっています。
イラクへ自衛隊を派兵するかどうかは、日本が「戦争する国」として一歩を踏み出すのかどうか
のギリギリの瀬戸際です。
この度の「市民のつどい」が、イラク戦争に反対した声をさらに大きく盛り上げ、今度こそイラク
派兵を止めるよう働きかける端緒になることを願って、参加を呼びかけます。
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